【簡単解説】SNSマーケティングって何をすればいい?代表的な例と注意事項について
デジタルマーケティングのひとつに、「SNSマーケティング」があります。
消費者との距離が近いSNS上で、アカウントを運用・SNS広告を配信するなどして、商品やサービスの認知度向上や販売の促進を目的とする取組みのことを「SNSマーケティング」といいます。
SNSを利用した企業のマーケティングの動きは大企業だけでなく中小企業まで広がり続けています。
うちの会社でもそろそろSNSを…という企業さまも多いことと思います。
今回の記事は
・企業でSNSアカウントを作ろうという声が上がっている
・SNSの企業アカウントのフォロワーが増えない、反響がない
・SNSアカウントを任されたが何をしたらいいかわからない
とお悩みのご担当者さんへ、SNSアカウント運用のヒントになれば幸いです。
SNSマーケティングが必要である理由
まずは基本となる「なぜSNSマーケティングが必要なのか」という点からお話していきます。
年齢層を問わずSNS利用率が増加
総務省が発表している「令和3年通信利用動向調査」では、SNSを利用している年齢層がほぼすべての年齢層で増加しているというデータが出ています。
出典:https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/data/220527_1.pdf
特に10代・20代では90%超、30代・40代は95%超という利用率となっており、その規模は企業がマーケティングの手段として「選ばない理由がない」ものになっています。
SNSの情報をもとに「購入」に至るケースが増加
SNSマーケティングをおこなう理由として、「SNSの利用率」だけでなく商品やサービスの購買プロセスで「SNSの情報収集」が大きな役割を果たしていることが挙げられます。
総務省のデータでも、「SNSの利用目的」について「知りたいことについて情報を探すため」と回答した割合は60%にも上っています。
消費者の購買プロセスがAIDMAからAISASに変わったように、SNSでの口コミやインフルエンサーの投稿が消費行動に大きな影響をもたらしているのは間違いありません。
SNSマーケティングで得られるメリット
では、SNSマーケティングにはどのようなメリットがあるのかをご紹介します。
低コストで運用できる
まずは、「低コストで運用できる」こと。
大手SNSは基本使用料が無料です。社内にSNSに精通した所謂「中の人」になれる人材がいるのであれば、外部への新たな費用を発生させることなく運用開始することができます。
スピード重視の情報提供
SNSの利用者が多いことから、SNSマーケティングでは「拡散力」に期待ができます。「バズる」といわれる「瞬発的な大量の拡散行為」がSNSユーザーの間で行われれば、リアルタイムの情報があっという間に世間に知られることになります。
ユーザーのいいね、シェア(リポスト)を多く獲得すれば、ユーザーのフォロワー→フォロワーのフォロワーと情報が拡散していき、この「バズる状況」を生み出しやすくなり、SNSマーケティングの効果が高まります。
ユーザーとのロイヤルティを高められる
SNSマーケティングの特徴のひとつに「ユーザーとのコミュニケーション」があります。ユーザーに返信をしたり、質問やアンケートを投げかけたりと双方向のコミュニケーションを取ることができ、ユーザーと企業・サービスの間のロイヤルティを高めることが可能です。
また、一度フォローしてもらえれば定期的な投稿(ポスト)により、ユーザーとのタッチポイントを生み出し続けられるのもメリットといえます。
企業側からユーザーが自社の製品やサービスについて投稿している口コミを調べて、品質や提供方法などの改善ができることもロイヤルティに貢献できるでしょう。
採用活動にも利用できる
SNSは企業の採用活動にも利用することができます。
「ソーシャルリクルーティング」と呼ばれている手法で、企業のコーポレートサイト、採用サイトに並んで採用活動のツールのひとつにSNSを活用する企業が増えています。
会社の社風や働く社員たちの様子など、ソフト面での魅力を伝えやすいことが特徴です。SNSで就職の情報収集を行なう若者は増加傾向にあり、一見SNSマーケティングにはあまり向いていないかもしれないと思われるような業種でも活用することが可能です。
どのSNSを選べばいい?主要SNSの特徴を紹介
SNSには、それぞれの特徴があり利用者の年齢層も異なります。特徴を知った上で、自社の製品やサービスのターゲットに合致する利用者が多いSNSを選んで運用することが大切です。
NTTドコモが発表している「2022年一般向けモバイル動向調査」では、以下のような利用率となっています。
出典:https://www.moba-ken.jp/project/service/20220516.html
年齢層別に分けると、10代〜20代の6割以上がX(旧Twitter)・Instagramを利用しており、TikTokは10代の利用者が圧倒的に多く、X(旧Twitter)に並びそうな勢いで伸びを見せています。
Instagramについては20〜40代の女性の利用が多くなっていますが、40〜50代の利用も増加。Facebookは10代が少なく、40代以上の利用が多めです。大手SNSの中では60代の利用が最も多いのが特徴です。
SNSマーケティングの代表的な手法
SNSアカウントの運用
X(旧Twitter)、Instagram、TikTokなど、SNSに自社のアカウントを開設し、運用する手法です。SNSマーケティングとして最も始めやすく、一般的な手法といえます。
社内の人員で運用を行えばコストも低く抑えられますが、効果的なSNSマーケティングを行うためには計画的な企画・投稿スケジュールの設定、ユーザーとのコミュニケーションなど意外と様々な手間と時間がかかります。
SNS広告
SNS上で画像や動画広告を打ち出す手法です。
SNSアカウントの投稿を広告として配信したり、広告用にしっかり作り込んだクリエイティブな動画・画像を配信することもできます。
ネット利用に慣れているユーザーにとって「あからさまな広告」は鬱陶しく感じることも多いため、できるだけ自然な形で訴求することが好まれる傾向にあります。
SNSキャンペーン
SNSを通じてユーザーに参加してもらう行動換気施策です。
プレゼントキャンペーンやフォトコンテストなど、企画を展開することでサービス・商品の認知拡大や顧客との関係性強化、フォロワーの増加を狙います。
ソーシャルリスニング
SNSを通じて消費者の声を収集する「ソーシャルリスニング」は、X(旧Twitter)やFacebookに投稿されている口コミやブログ記事などを情報収集し、分析するマーケティング施策のひとつ。
企業が発信するアンケートよりもリアルタイムの本音が見える可能性があるため、注目されている手法です。
インフルエンサーマーケティング
その名の通り、インフルエンサーを起用するマーケティング手法です。
商品やサービスを実際に体感してもらい、感想を投稿してもらうことでインフルエンサーが抱えるフォロワー、ファン層に対して広くアピールすることが可能です。
SNSマーケティングの注意点
炎上リスクがある
SNSの特徴として情報伝達が早いことが挙げられますが、アカウントの投稿内容や広告内容によっては「炎上」することであっというまに拡散され、企業のイメージが一晩で失墜してしまう、というケースもあります。
炎上リスクを避けるためには、ネットリテラシーのあるスタッフを担当者として選出すること、また担当者をはじめからひとりに絞るのではなく、複数のチームでチェック体制を敷くことが望ましいでしょう。
「ただ更新するだけ」では効果は出にくい
SNSマーケティングは、企業やサービスの公式アカウントを開設して投稿を何度か行ったからといってうまくいくものではありません。
サービス・商品のターゲティングを行い、ユーザー・消費者のニーズを汲み取り、そのニーズやターゲット層に合うように投稿内容(テキスト・画像や動画)を制作し、効果的な時間に投稿する、などの戦略的な運用が必要です。
また、フォロワーの増加やいいね数はもちろん、インプレッションやリーチ数などもチェックを行い、分析と改善を重ねていくことも大切です。
まとめ
今回は、SNSマーケティングについてご紹介してきました。
SNS運用をサポートしている企業から見た実感として、最近は「Instagram」とあわせて「TikTok」の運用サポートのご相談をいただくことが増えました。
弊社では、ホームページ制作だけでなくSNSマーケティングまで幅広くサポートさせていただくことが可能です。企画立案からプロのデザイナーによる画像や動画などのクリエイティブ制作まで、ワンストップでサポートいたします。
お困りのことがありましたら、ぜひ一度ご相談ください。
お問い合わせはこちら